漫録

哲学教師の日々の雑感です。

真情

6年前の父の葬儀の後の初仕事は、学友会本部長として学祭を主催することだった。いろいろと準備をしていると、学祭実行委員長だったM川君が駆け寄ってきた。「あの、いい天気になって…」「ああ、よかったね」「はい、先生のおかげです!」「え?天気が?いや、それは」「いえ、ほんとに先生のおかげだと思います」
いつになく真剣な表情なので、最初、何言ってんだろうと思ったが、すぐに、この人は私にお悔やみを言っているんだ、と気づいた。少し風変わりなお悔みだったが、うれしかった。
なぜか思い出したので、記録しておく。