漫録

哲学教師の日々の雑感です。

今昔

記憶に残る一番古い大河ドラマは『元禄太平記』。柳沢吉保が権力に魅入られていく過程が面白かった印象がある(10歳の記憶なのであいまい)。

もし今これをもう一度大河ドラマ化したらどうなるか、想像してみた。

平和を愛する将軍綱吉は生命尊重の思想を広めるために「生類憐みの令」を発する。綱吉の側近として吉保はその「夢」を実現するために奔走するも、綱吉の後を継いだ6代将軍には理解されない。しかし、自分が実現した元禄の太平に満足し、さわやかに政権を去る。――今回の『真田丸』がこんな感じにならないことを祈る。