漫録

哲学教師の日々の雑感です。

2013-01-01から1年間の記事一覧

整頓

書架を整理し、トートバック一袋分の本を売却。ピエール・ブルデューの『ディスタンクシオン』上下二冊を含めて、全部で385円。お金が欲しいわけではないので、不満はない。実はこの本のフランス語の原著も持っている。こちらは同僚に進呈しようかな。

休日

ヘーゲルの様相論のことを考えながら、狭山池の周りを散歩。

微温的

狭量かもしれないが、ユルいことがこうも続くと、忠告する気も失せる。

責任

ただのバカでなくせめて専門バカになりたいという私の願望は、まさしく専門バカ的無責任というべきものかもしれない。

つるべ落とし

今日は昼過ぎから放課後子ども教室。暗くなるのが早くなっているので、4時には終了予定。

シシュフォス

学会発表まであと一か月を切ったというのに、本題と直接関係しないテキストで立ち往生。ここは15年前にわかったつもりだったので、油断していた。ピンチ。しかしまあ、こういう苦しみがヘーゲル研究の醍醐味だろう。

天意

10時段階で紀北地方に暴風警報発令中と言うことで、終日休講。高野町には警報が出ておらず、高野町の天気予報しか確認してなかったため、出勤してしまったが、なぜでしょうか、腹は立ちません。

古紙回収

古紙を回収に。

職業

授業の資料作りで本をコピー。現代語訳『古事記』、本居宣長『鈴屋答問録』、志賀直哉『城の崎にて』、志賀直哉「ナイルの水の一滴」、全部自宅にあってよかった。この職業、やはり本は持っているにしかず。

教訓

一か月後の学会のために東京の宿を取ろうとしたが、どこも満室で、一時間ちかく探して、ようやく高円寺のホテルを予約。教訓:東京の宿は二か月前に取るべし。

報恩日

報恩日行事、お焼香だけでも参加させてもらおうと思ったが、間に合わず。

天意

家から駅までの間だけ雨。天は私に、学校に行くな、授業をするな、会議に出るな、と言っているのだろうか。それならそうと…。

マフラー初装着。お山は初雪なるなり。

日本思想の勉強で、自分の発想がきわめて日本的であることを発見した。そこにはよい点もあれば限界もある。ただ、そうして自分の考え方を対象化して知ることが、そうした限界から自分を解放する第一歩だろうと思う。このように考えるのは、私が西洋哲学から…

血の巡り

近所のスーパーでやっていた血流の無料診断を試してみた。結果が年齢の割に良くない。血圧と同じように検査のたびに変わるらしいが、「お前は血の巡りが悪い」と機械に言われたようで、不愉快。

inter-est

近鉄電車の中で聞いた若者の会話。「俺、親父がハゲててじいちゃんもハゲ。オカンのじいちゃんもハゲ」「確実やん」「iPS細胞でなんとかなるやろ」語源の示す通り、関心は自己とのかかわりから生じる。

業務上の必要から阿部謹也『「世間」とは何か』を読む。阿部の言う、理屈を超えた所与としての「世間」は日本的自然観との連関で理解できそう。いわゆるスクールカーストを考えるうえでも参考になるかも。

食事原則

肉は、狩猟生活を送っていた人間にとって最も自然な食物であり、とりわけ老人は、タンパク質の吸収効率が落ちているので肉を食べたほうがいいという説を受け容れ、肉食の割合を増やすことにする。

ララバイ

後期授業は学生の沈没率が高い気がする。どうしたものやら。

道具

省スペースコタツ布団のカバー、新品なのに変な臭いがする。が、洗濯で脱臭成功。

季節

お山の空は冬の色。シャンソン『枯れ葉』が聞こえてきそう。

現実逃避で奥泉光『桑潟幸一准教授のスタイリッシュな生活』を読む。桑潟准教授の下流ぶりもおもしろいが、女子大生たちの変なテンションの会話にリアリティがある。異星人のあいだに紛れ込んでしまったようなこの感覚、身につまされる。

時間2

業務上の必要から竹内整一『日本人はなぜ「さようなら」と別れるのか』再読。以前は気にならなかった、九鬼の時間論への言及に刺激を受けた。「浮世の恋の不思議な運命に前世で一体であった姿を想起しようとする形而上学的要求」という九鬼の押韻論からの引…

サザエさんか

青汁こぼして、背広を洗濯に。財布を忘れて、愉快なわたし。

グローバル

今朝のNHKの番組で高野山を案内していたアメリカ人のお坊さんは、高野山大学の先生です。

紅葉

今年のお山の紅葉は、去年に比べると、落ちる。

時間

伊藤先生の講演に触発されて、九鬼周造の「形而上学的時間」を読む。輪廻のように繰り返す時間というモデルに実感がわかないが、あるいはこれは、何度でも繰り返す「今」というシシュフォス的意味において、変わり映えしない今がいつまでも続いていく「終わ…

静心なし

お山の紅葉はようやくきれいになって来た。午前中は曇っていたが、午後からは明るい日差しが戻ってきた。文化の日の振替休日にふさわしい穏やかさ。だが本学は、授業回数確保のため、授業を決行。

師恩

今日は京都で京都哲学会。伊藤邦武先生の実質的な退官記念講演。伊藤先生には、教室も違い専門分野も異なるのだけど、いろいろと目をかけていただいた。ここに書いてもあまり意味がないが、ありがとうございました、と申し上げたい。

共感

オープンキャンパス&学祭で登山。連覇を期してカラオケ大会に臨むも、結果は残念ながら二位。センターの地位を奪われた大島優子さんの気持ちが少しわかった気がした。