漫録

哲学教師の日々の雑感です。

「あなた」という歌の歌詞を解釈する

もしも私が家を建てたなら 小さな家を建てたでしょう
大きな窓と小さなドアと 部屋には古い暖炉があるのよ
真っ赤なバラと白いパンジー 子犬の横にはあなた あなた
あなたがいてほしい
それが私の夢だったのよ 愛しいあなたは今どこに


おそらく「私」は「あなた」とまともに話したこともない。
今どこにいるかも知らないのも、その程度の付き合いだからだろう。
というのは、ここでの「あなた」はバラ、パンジー、子犬、古い暖炉と同様の「私」の家のただのインテリアだからである。
「あなた」の外面だけに憧れた妄想の歌である。