漫録

哲学教師の日々の雑感です。

僧侶

『赤と黒』の主人公ジュリアン・ソレルの神学校での経験。

「教会にとっては、心からの服従がすべてである。学問で功を立てるということは、たとえそれが宗教に関する研究であっても、危険視されている」。「仲間にいわせると、ジュリアンは、権威とか模範とかに盲目的に従おうとせず、自分で考え、自分で判断するというとんでもない悪癖にそまっている、というのだ」(スタンダール『赤と黒』)。

考えさせられる一節である。