漫録

哲学教師の日々の雑感です。

オリーガンの『異端者ヘーゲル』は、非正統的キリスト教思想とヘーゲルとの関係について教えるところが大だが、ドゥンス・スコトゥス・エリウゲナなどという、ドゥンス・スコトゥススコトゥス・エリウゲナを混ぜた人名が出てくると、いくら文脈上後者のことを指していることがわかっても、著者への信頼が薄れる。ギリシャ語の引用も怪しい気がするが、これはこちらの教養不足で確言はできない。