漫録

哲学教師の日々の雑感です。

ヘーゲルの『論理の学』「概念論」、ここ数日、毎日繰り返し読んで、「機械論的過程」の箇所(2ページ弱)の筋がようやく見えてきた。読書百遍は嘘ではない。

それにしても、マイナー社の哲学叢書版の誤植はひどい。大きなところだけでも

・138ページ最終行、Analogieの後にMomentという単語が欠落、

・167ページ34行目、Vertraeglichkeit(消化しやすさ)はVergaenglichkeit(無常さ)、

・247ページ27行目の、manはmit、

・272ページ7行目の、SinnenはSinnliches

の間違い。この他に格語尾の間違いなどもある。昔、後輩に、大全集に依拠したこの版を薦めたことがあり、悪いことをしたような気がする。